音による条件反射

9月ももうすぐ終わり、10月に入ろうとしています。
コロナの影響でお祭りや花火といった行事に行けず、
せめて夏らしいことを感じたいと思い、風鈴を飾ってみました。

元々は魔除けのために飾るのが始まりで、今日では心地良い音が鳴る夏の風物詩となっており、
飾った風鈴が音を鳴らす度に涼しさを感じました。
音を聞いて涼しいはおかしいと思うかもしれませんが、
多くの日本人は風鈴の音を聞くだけで涼しいと感じます。

なぜ、風鈴の音で涼しいと感じるのでしょうか?これは条件反射と言われるもので、例えば風が吹くと涼しいというのはイメージがつくと思います。
そして風鈴は風が吹くことで音が鳴ります。
風が吹くことで「涼しい」と、「風鈴の音を聞く」を同時に体験することを繰り返す内に
風鈴の音が聞こえると風が吹いていると脳が錯覚して体感温度が下がり、涼しく感じるようになっているのです。

まだ続く残暑ですが、風鈴を飾って音で涼をとってみてはいかがでしょうか。

 

(岡)

オリンピックとリモート声援

東京オリンピック・パラリンピックが無事に開催されました。皆さまはご覧になられたでしょうか。私はチケットを何枚か当選していただけに、現地で応援できなかったことを残念に思っています。

今大会はほとんどの会場で無観客となり、やはり会場が寂しかったという選手の声も少なからずあったようでした。

いくつかの会場では、事前に録音した歓声をスピーカーで流すなどの試みが行われたものの、やはりリアルタイムならではの臨場感にはほど遠かったようです。

 

現在、スポーツ界では依然として無観客、または観客数を大幅に制限しなければならないのが実情の中、単に事前に録音しておいたものを再生するだけではなく、リモートで声援をリアルタイムで送るシステムが世界各国で試行錯誤されています。

基本的には、自宅で観戦しながらスマホアプリで操作すると、現地のスピーカーに声援が流れるような仕組みです。(下記はヤマハのリモートチアラー)

 

しかし、やはり予め用意されたものではなく自分の肉声を生で届けたいという欲求は大きく、さらなるサービスの進化が期待される分野ではないかと思います。

(浩)

人の声と音声合成

人の読み上げと音声合成とでは、それぞれどんな良さがあるのか知るために、以下の音声を用意してみました。

まずは聞いてみてください。

 

・人の声

 

・音声合成(ANIMO Cloudで作成)

 

人の声の方は、常に雑音が入っています。また、今回は幸い遭遇しなかったのですが、収録中にインターホンなどの音が発生したら、それも入ってしまいます。これらの問題を避けるには、機材と防音環境に優れたスタジオを利用する必要があります。

人は噛むことがあります。今回は一発録りで済ませましたが、転んでいるところがありました(20秒あたりの「ところどころ」)。また、母国語であっても、きちんと発音してマイクに乗せることは、思いのほか難しいようです。例えば、私は「つ」がうまく言えていないと感じました。これらの問題は、プロのナレーターなら改善が見込めます。

以上のことから、人の声の収録は、手軽ではないことを実感しました。これは、文面の手直しが難しいことにもつながります。録りなおすときに、以前の収録と同様の声を再現することも難しいです。

そして、手軽さにおいてアドバンテージがあるのが、音声合成です。
声を出す必要がなく、周りの音を拾うおそれもないので、人が大勢いる会社の自席などでも気兼ねなく音声を作れます。
また、声の技術がない素人でも、文字を入力するだけで、明瞭で安定した音声を作れます。

一方、人の声のよいところは、文脈に応じた声の変化が自然に入ることだと思いました。
ていねいに伝えるべきところで抑揚に変化をつけたり、間を長めに取ったりすることを、自然に行っていました。そしてそれによって、聞くときに文章の大意をつかみやすくなると感じました。

音声合成と人の声の、それぞれのよさを感じ取りながら、双方に触れたいと思います。

 

(祐)

«FAZIOLI