言葉で奏でる音楽

遅れ馳せながら、直木賞受賞作品の「蜜蜂と遠雷」を2月に読みました。
ピアノコンクールを舞台に、天才たちがお互いに影響を与えながら切磋琢磨する姿や、その演奏する音楽を描いた作品です。特に作品中で演奏される音楽は、演奏者の心に浮かんでいる景色や感情を文章で描くという形で様々に表現されており、ネット上のレビューなどでも評価されているようでした(マサルが弾くリストのピアノ・ソナタ ロ短調だけは、付いていけませんでした)。
やや長い作品ですが、とてもテンポよく読めるので、休日に一気に読んでしまいました。

読んでいて残念だったのは、仕事で音声を扱ってはいるものの音楽の知識はほとんど無いこと、ほとんど音楽を聴いていないことでした。それでも十分面白かったのですが、実際にピアノを弾いたことがある人やコンサートに聴きに行っている人であればもっと楽しめただろうと思いました。
この作品を読むと、実際の曲はどんなものか聴きたくなるのですが、調べたところ、この作品に登場する曲が聴けるサイトがありました。作者が監修している有償サービスもあるのですが、ネット動画を集めたサイトもあったので、時間のある時に聴いてみたいと思っています。

(光)

バイノーラル録音

最近、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が話題になっています。
VRやARは人間の感覚をうまく利用し、他の場所にいるかのような体験を可能にする技術で、医療や産業の現場などで活用されはじめています。
聴覚の観点では、その人がいる環境と違う場所の音を体験することが可能になれば、VRやARの目的が達成されたことになります。

録音・再生や再生時に得られる臨場感に関しては、オーディオやエンタテインメントといった分野で様々な技術や研究成果が蓄積されてきました。
その中で「バイノーラル録音」というものがあります。

バイノーラル録音は、耳の内部構造を考慮した録音方法です。
簡単にいうと、左右の耳の中に小さなマイクロホンを設置して録音するようなイメージです。実際は人間の頭の形を模倣したマネキン等を利用します。
そのように録音された音をインナータイプのイアホンで聞けば、音の「空間的な情報」がよりクリアにわかります。
例えば空を飛ぶ飛行機の音が上から聞こえたり、誰かに呼びかけられたときの声がその人のいる場所から聞こえたりします。
ただ、耳や外耳道の形に個人差があるため、うまくいかないこともあります。

バイノーラル録音が提案されたのはずいぶん昔ですが、いままで脚光を浴びたことはありませんでした。
一方、VRやARの進歩とともに聴覚の空間表現が注目されるようになりました。
その流れに乗り、バイノーラル録音の時代が到来するかもしれません。

(桜)

電子聴診器

先日、健康診断に行ってきました。
聴診では、新しく電子聴診器が導入されていました。
服をまくらずに服の上から聴診器を当てられたのでびっくりしました。

帰って調べてみたところ、一般の聴診器と比べて電子聴診器の利点は以下のようです。

  1. 音を任意のレベルで増幅できる
  2. 雑音を低減できる
  3. 録音、再生できる
  4. 録音データをパソコンに転送できる

いずれも電子機器ならではの特徴です。
特にデータ化できるという利点が大きく、永久的にに残すことができますので、再確認、再検証が容易になります。
また、データを共有することもできますので、セカンドオピニオン、新たな発見が得られる可能性が大きくなります。

もしかしたら、将来医者に代わってロボットがデータを採取し、AIによる診断を行うようになるかもしれませんね。

(祥)

«車両接近通報装置