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モーラと音節

暑い夏もそろそろ終わり。9月はすこし音声のことを勉強しましょう。

物質を細かく砕いていくと分子とか原子というものになるのはご存知かとおもいます。音声も分解していくとやはりそういう単位にぶつかります。

日本語の音声単位のひとつに「モーラ」があります。あまり聞き慣れない言葉です。「拍(はく)」とも呼ばれています。ほぼカナ1文字が1モーラとなります。「キャ」「キュ」「キョ」などの拗音(ようおん)と呼ばれる音は、例外的に2文字で1モーラとなります。拗音は中国語から借用された音なので、このような例外になったのかもしれません。俳句は5・7・5で、短歌は5・7・5・7・7と言われますが、これはモーラを数えているわけです。「モーラ」の語源は、ラテン語で詩作法上用いられていた概念で、等時間のリズムを捉える単位「mora」だと言われています。

さて音節という言葉はよく聞きます。音節とは、母音が中心となって両側に子音がくっついたもので、ひとかたまりになって発音される単位です。日本語の場合、ほとんどモーラと同じですが、撥音(ん)、促音(っ)、長音(ー)があるときにモーラと音節の数が違ってきます。たとえば「アン」は2モーラですが1音節です。

モーラはそれを持つ言語と持たない言語があります。日本語がお上手な外国人の方のしゃべりに独特の外国語なまりを感じることがあります。これは多くの場合、しゃべりが音節単位になっていて、モーラの単位が知覚されないためのようです。

                                              (太)

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