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2006年2月

「南極でする音」

「歌う氷山、南極大陸で発見される」

歌っているのは氷川ではなく氷山。この氷山は周波数0.5Hz(ヘルツ)程度の音波を出しているそうです(人が聞ける音の高さは20Hz~20KHz)。この音波を高速で再生すると蜂の群れ、オーケストラの音だしのように聞こえるそうです。

音声はこちらのサイトから聞けます。
http://abc.net.au/science/news/enviro/EnviroRepublish_1516768.htm

科学の進歩によって今まで聞こえなかった音を聞く事が出来るようになった反面、その弊害として南極の氷は溶解を続けている。氷山が歌っているのはどんな歌なのかを考えながら部屋の温度を少し下げてみた。

(寿)

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ツーファイブ

JAZZの基本コード進行に、IIm7-V7(ツーファイブ)というのがあります。私もかじった程度にしか知らないのですが、通常はV7(ドミナント)の後I(トニック)に解決します。

聞いた感じはどうなるのでしょうか。まず、IIm7からV7の展開で曲は盛り上がります。ここで、ドミナントコードというのはトニックに対して不安定な音なので、トニックに戻って「安定したい」状態にあります。この不安定な状態からIに戻る事によって心地よく感じる、という事らしいです。

ツーファイブ未使用speaker

ツーファイブ使用speaker
→3小節目から4小節目にかけて意図的に音が少しあがり(不安定)、その後もとに戻ります(安定)。

これは例えば4コマ漫画で言うところの転→結ですね。「転」の山場から「結」で落ちをつけて締めくくるというわけです。山場→安定の流れに対して人は心地よさを感じるのでしょう。

これを日々の生活に応用すると、毎日が楽しくすごせるのでは?

・普段の何気ない定常業務に対しても無理やり山場を
   上司との激しいバトルを演出→収まる(心地良い)
・つまらない通勤時間に山場を
   乗り換えを敢えてギリギリにしドラマを演出→滑り込みセーフ(心地良い)

…無理やりでしょうか。私は明日から実行しますので皆様もいかが?

※一般的に不安定な音から安定な音に進むことを 解決 (Resolve)といいます。

(尻)

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「韓国の音の銀行」

知識産業は21世紀の注目の産業です。その知識産業の一つとして文化コンテンツを挙げることができますが、その文化コンテンツは文化原型(つまり歴史、説話、文献資料など)をもとに開発したもので、幅広く用いられています。日本も韓国も事情は同じだと思いますが、一つ異なることがあって、紹介したいと思います。

「デジタルコリアルーツ」が開発した『韓国の音(ソリ)の銀行』がそれです。
ソリ銀行は音の産業別の活用範囲の拡大を目的に、1989年から15年間アナログテープとDAT, 6mmデジタルカメラで資料を集めました。その中から、面白くて独特な素材の音と韓国文化の優秀性を反映している音を対象に選抜し、デジタルコンテンツとして体系的に整えています。固有の音と現代の電子音で作られた音は、5600編(聞く音5000編+見る音600編)のデジタルコンテンツとして構成されていて、ドキュメンタリー、TV spot、着メロ、効果音、伝統文化の海外広報など幅広く活用されています。
ソリ銀行は大きく以下の四つに分けられています。

1. 伝統文化に登場する音
2. 口伝民謡に登場する音
3. 説話に登場する動物と自然の音
4. 近来の音とその他(ワールドカップの応援の音など)

そこで、気になる“聞く音”と“見る音”とはなんでしょうか。
“音”とは、聞くことだけだと考えるのが普通ですが、聞くだけでは理解できないもの(伝統に関心がなくなり、人々の記憶から音が消えていったもの)が多いため、HD高画質カメラで撮影した映像とテキストを見る音として提供しているものです。

我々の日常生活は様々な音に包まれています。
自然の風景のように精神を清らかにする音がある反面、自動車のクラクションのように気に障る音があります。それに、時間の流れと共に我々の記憶からなくなりつつある音もあります。それが、当然なのかもしれませんが、昔のものを無くすことは伝統を失ってしまうような気がして残念極まりません。
音にも国籍と伝統があって、いい伝統は守るべきだと私は思います。
ここで、みなさんが聞いたことのない韓国の伝統の音を紹介したいと思います。

                      ダドゥミ
                       ↓↓↓

speaker

ダドゥミの音speaker

この音は、人々が綿や麻などの自然繊維質に依存していた時代に、韓国では洗濯物にのり付けをしてそれが乾く前に二人が向かい合って座り、両手で布を引っ張って畳んでから、棒で叩いてしわを取る行為からなる音です。この作業は夕方頃から夜中まで行われたもので、韓国の風俗の一面を表すものであります。この音は懐かしく暖かい音で、聞いていると癒されます。

みなさんにも聞いて癒される音がありますか?

(喜)

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「苦手な音」

ガラスを爪で引っ掻く音は誰でも苦手な音です。なぜ苦手なのでしょうか?

この音に一番近い音をあてはめると、猿の叫び声と良く似ているという結果があります。それも、猿が仲間に危険を知らせるときの叫び声に似ているというのです。

猿の叫び声speaker

私たちの脳が太古の記憶をよみがえらせ、危険信号として受け取り、危険=苦手ということなのかもしれません。

赤ちゃんが泣く声に似ているから、人間としての本能でその近辺の音に敏感になってしまっているということも考えられます。

どのような理由であれ、苦手な音というものはあり、それをどう受け取るかは自由です。音の奥深さを少しでも感じてもらえれば幸いと思います。

(両)

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