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2006年6月

「音響外傷」

「音響外傷」?聴きなれないことばですね。

映画やコンサートで大きな音が流れると、その後「キーン」という音がずっと聴こえる耳鳴りが起こり、短期的に音が聴こえにくくなることがあります。これを「音響外傷」といいます。誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。

私は、昔、頻繁にこの症状がでて悩まされたものですが、最近はあまりならなくなりました。また、音の大きさに関係なく治りが早かったり、逆に遅い時もあります。何故でしょうか。

人間の耳は、もともと小さな音でも聴き取りやすいような構造をしているため、逆に大きな音が入ってきたときに鼓膜が振動しすぎないよう調整する耳小骨の筋肉があります。この筋肉が反応しきれない「突然」のタイミングで大きな音を聴くと音響外傷になりやすいようです。つまり「これから大きな音が流れる」ということが前もってわかっていれば、耳小骨の筋肉も緊張するので、音響外傷になりにくいのです。最近症状がでにくくなったのはこのためかと思われます。

人間の耳の精密さには驚かされますが、さすがに長時間大音量を聞いていると緊張も続かなくなり、音響外傷になるようです。ボリュームの上げすぎには注意しましょう。また、疲れていたり、お酒を飲んでいるときも、耳小骨の筋肉の反応は鈍くなり危険とのことです。ライブ会場での飲酒は控えたいと思います…

(課)

楽器の分類「金管楽器」 ~ほら貝は金管楽器!~

前回に続いて、今回は「金管楽器」の話です。トランペットやトロンボーン、ユーフォニウム、ホルン、チューバなどが金管楽器です。

前回、サックスのように、金属でできていても「木管楽器」に分類されるものを挙げました。サックスと金管楽器の違いは、音を出す方法です。金管楽器では、自分の唇を振動させ、その振動を楽器の管の中に吹き込みます。

口を閉じたまま、口の中の空気を無理やり押し出そうとすると、「ブーッ」と唇が震えます。金管楽器では、口に当てた「マウスピース」の中でこれを発生させて、音を出すのです。前回説明した「リード」の代わりに、自分の唇を振動させているわけです。ところで、金管楽器で「マウスピース」と言えば、口の中に含むのではなく、口に当てて音を送り込むものを指します。

金管楽器で、音程を変えるにはどうしているでしょう?これには2種類の方法があります。

(1)唇の振動を変える。口元をコントロールすることにより、より高い音の振動、または低い音の振動に切り替えます。

(2)楽器の管の長さを変える。管の長さを短くすると高い音になり、長くすると低い音になります。トロンボーンでは、自分で管の長さ自体を変えます。そのほかの楽器では、楽器に「わき道」の管がいくつかあって、レバー(バルブ)の操作によって長さを切り替えます。

この2通りの方法を組み合わせて、様々な音階を実現しています。

最後に、金属でできていないけれど、同じ方法で音を出しているものをひとつ。古来、合図などで用いられている「ほら貝」です。上記の楽器と同じく、唇の振動が音の発生源になっています。

(栽)

楽器の分類「木管楽器」 ~サックスが木管楽器?~

今回と次回の2回に分けて、楽器の話をしたいと思います。とは言っても、個別の楽器でなく、タイトルにあるように「木管楽器」というような楽器群の名称についてです。

木管楽器と金管楽器は、材質による分類のように聞こえますね。由来としてはそうなのですが、現在の正しい分類は材質によるものではありません。木管楽器は、息を吹き込むことによって音を出す楽器で、大きくは2種類に分かれます。

(1)空気の渦を作ることで音を出す。フルートや、尺八、リコーダー、オカリナなどが、この原理で音を出しています。小さいときに、ビールやジュースの瓶に口を当てて息を吹き、音を出して遊びませんでしたか?あれもこの原理です。瓶では音程を変えられませんけどね。音程を変えるには、リコーダーでおなじみのように、楽器に開けた穴を指で塞いだり開放したりします。

(2)「リード」と呼ばれるものを振動させて音を出す。クラリネットや、サックス、オーボエなどがこのタイプです。日本古来の雅楽でも「ひちりき」という楽器があります。また、「チャルメラ」は実はもともと楽器の名前で、オーボエと同じ構造をした木管楽器だそうです。チャルメラという言葉はポルトガル語が由来です。リードの材質には、葦の茎などが使われます。音程の変え方は、先ほどと同じです。

いかがですか?リコーダーやチャルメラも木管楽器なんです。意外に身近な存在に感じられるのではないでしょうか。

(栽)

「2006FIFA W杯ドイツ大会」が開幕! 審判の顔に・・・

サッカーW杯ドイツ大会が開幕しました。初戦のドイツ対コスタリカ戦は、開催国ドイツの開幕試合とあって、さすがにスタンドは大歓声の大フィーバーでしたね。

テレビで観戦された方はお気付きになったと思いますが、今大会から審判の顔にマイクが装着されていましたね。サッカーの審判がマイクを着けてホイッスルを吹く光景はあまり見たことがありません。

どうやら前回大会の誤審騒動の反省から、主審と副審がマイクとイヤホンを装着し、試合中にお互いに交信して的確な判定をくだそう、ということになったようです。

サッカーの主審が吹くホイッスルの周波数成分は3,500~4,500Hz(ヘルツ)に集中しています。人の声のそれは 80~4,000Hzですから、ホイッスル音はかなり高い音です。サッカー場でのホイッスル音のスペクトログラム分析結果を見ると、聴こえやすいのは一目瞭然。

ホイッスル(2秒)

副審(ラインズマン)は、イアホンを通してそれだけ高い「ホイッスル」の「音」を試合中聴いているわけですから、かなり「耳」が痛くなるのでは?と少し心配です。

副審が主審に向かって「耳が痛いから、耳栓をしてもよいかな?」なんてことになると、せっかく導入したシステムが「コミュニケーション危機(機器?)」に見舞われるかも知れませんね。

(愼)

音声ファイルの再生にはFlash Playerが必要です (無償)。
以下よりダウンロードした後、ご利用ください。 download

「歌の力」

2006年ドイツワールドカップがあと6日で開催されます。

ワールドカップの楽しさは世界各国のサッカーを目にすることができることでもありますが、応援そのものも1つでありますよね。4年前の日韓ワールドカップの時、ソウルの市庁前の広場が応援団で真っ赤に染められた光景を目にしたことがありますか?

1つの思いを持って国民が一つになるという動きが、韓国では今や1つの文化として定着していると言っても過言ではないぐらい、生活に深く染み込んでいます。ワールドカップの応援では気持ちを1つにするものとして赤いTシャツや掛け声などがありましたが、最も気持ちを盛り上げたのは、歌でした。それは、応援歌の「オ~!必勝コリア」という歌です。


(オ ピルスン コリアx3  オオレオレ!)

歌には人を動かす力があるとよくいいますね。この言葉通り、韓国の国民は応援歌を用いて「我々は一つ」という意識を高めたのです。

3月5日に2006年ドイツワールドカップの新応援歌が発表されました。タイトルは「Reds, GO together」です。今年もソウルの市庁前の広場が真っ赤に染められること、間違いないですね。

(喜)

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