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2006年12月

「ウェルニッケ失語の言語リハビリ~聞き取り訓練」

失語症とは脳出血や脳梗塞、頭部外傷などによる大脳の損傷によって、言語中枢が障害を受けて起こる言葉の障害です。失語症になると言葉の理解(聞くこと・読むこと)、表出(話すこと・書くこと)の機能や能力が障害されます。失語症の症例を大別するとブローカ失語とウェルニッケ失語に分けられます。ブローカ失語は聞き取りができるのですが、運動系の障害で流暢にしゃべれません。ウェルニッケ失語は音素の弁別ができない障害で正しくことばの聞き取りができません。流暢にしゃべることができるのですが、しゃべる時にことばの選択を間違えて、錯語します。精神障害ではないかと間違えられる症状になります。

ウェルニッケ失語の訓練に失語症リハビリ訓練法の一つであるJIST法(日本全体構造臨床言語研究会)では他の訓練手段とリアルタイムフィルターとを併用して、音素弁別ができるように“話しことば”の聞き取り訓練を行って治療効果を高めてます。

リアルタイムフィルターには、実時間聞き取り訓練のために敢えて日本語が持っている会話音声周波数領域300Hz~3000Hzの間をカットしたフィルター(不連続フィルター)を使用します。また日本語の話しことばのリズム聞き取り訓練のために300Hz以下の低周波フィルターを使用します。患者さんはテキスト音声と同様に自分が復唱した音声をリアルタイムフィルターに通して聞きながらフィードバック訓練します。

なぜ、リアルタイムフィルターが聞き取り訓練の治療効果を高めるかですが、不連続フィルター(音声の低周波帯域と高周波帯域とを同時に不連続で提示)の使用は、脳に音声を記号化して聞き取る、つまり音素として構造化(知覚)する働きが促進されることが、様々な実験で証明されてます。低周波フィルターは子音の聞き取りに基本的な子音から母音へのわたりが多く含まれる低周波領域を強調させ子音の聞き取りを促進させることができるからです。

参考にウェルニッケ失語の訓練に使用されている話しことばの聞き取り訓練音声を添付します。1、2、3の順番で、聞き取りやすくなっております。上手く聞き取れるか試して見てください。

聞き取り訓練音声:

1.低周波フィルター音声(9秒)

2.不連続フィルター音声(9秒)

3.フィルター無し音声(9秒)

リアルタイムフィルターとは:
任意な入力音声を実時間で周波数領域をカットして音声を出力することができます。AD変換器で入力アナログ音声信号をデジタル信号化してからDSP(デジタルシグナルプロセッサー)でデジタルフィルター演算処理します。DA変換器で演算処理されたデジタル信号をアナログ音声信号に戻して出力されます。

(河)

「ホワイトアウト」

よ~やく、スノーボードシーズンがやってきましたね!
ゲレンデにはあまり雪は積もっていないようですが、年末にはドカ雪が降ることでしょう!いや、降って欲しい!!降ってもらわないと。。。

降らないのも困りますが、降り過ぎるのも困ります。大雪でリフトが動かないなんて経験をした方もいるのでは?逆に山頂まで登ったらそこは大雪・・・なんてこともありますよね。

大雪の中すべるのも楽しい?ですが、なめていると痛い目に!

突如視界が真っ白になり、平行間隔を奪われ、自分が今滑っているのかはたまた寝転んでいるのか分からない状態に、ホワイトアウトです。

私が経験した時は風が吹いていなかったため、辺りから聞こえてくるのは自分の吐息「ハァッハァ」とボードが雪を滑る「スー」音のみ。

スーッ ハァハァ スー
(ラマーズ法みたい・・・)

普段意識していない音が、心地よく聞こえてくる。
白の中の静寂、雪山でしか味わえない不思議な感覚。

元に戻ったとき、ゲレンデってこんなにもうるさいものか?
と感じたかどうかは忘れましたが(笑)

普通ホワイトアウトといえば、命に関わるイメージがありますがゲレンデで体験すると、また違った感覚を味わえると思います。

(雄)

「待ち合わせと携帯電話」

この時期になると思い出すのが、東海道新幹線のテレビCM「クリスマスエクスプレス」。遠距離恋愛の恋人同士が新幹線でクリスマスに会うストーリー。そこで使われた曲が山下達郎のクリスマスイブ「♪きっと君は来ない、ひときりのクリスマスイブ♪」。待ち人になかなか会えない、約束の時間に間に合わないというストーリー。大変人気がありました。

なぜこのCMがなくなったのか、JR東海の広報部に聞いてみました。

「国鉄から民営化し、新しい会社としてスタートした企業イメージの向上を図るために、キャンペーンとして展開。その後、一定の目的を達成したと考え、キャンペーンを終了。再開の予定はなし。」
との回答。この優れもののCM、ぜひ再開してほしい人も多いと思います。

再開できない背景に、携帯電話の普及があるのでは?携帯電話のためにクリスマスイブの歌詞にあるような待ち人が来るか来ないか分からないという不安な状況がなくなってしまいました。

携帯電話は確かに便利ですが、必ずしも良いことばかりではないようです。

(太)

「音と声の大きさ」

音の大きさとは空気の振動のエネルギーの大きさのことです。大きい音は、エネルギーが大きい音、小さい音はエネルギーが小さい音。どんなに大きな爆発音でも、遠くでは小さい音として聴こえます。音の大きさというのは、耳の位置での空気のエネルギーのことを言っているようです。

声の場合はどうでしょうか?たとえば小さい声であるささやき声をアンプのボリュームめいっぱいあげて増幅しても、それは大きな声とはよばず、ささやき声のままです。大きい音だけど小さい声ということです。逆に、叫び声をボリュームを下げて再生してもそれは小さい声とは言いません。大きい声だけど小さい音。声の大きさというのは、口の位置でのエネルギーのことを言っているようです。

なぜこんな違いがあるのでしょうか?これは、人間が声を聴く場合は、自分で発声した場合を想像して、その声を聴いているためと思われます。音の場合でもその音の発生メカニズムを想像できる場合は、声と同じ性質を持つものと思われます。

(太)

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