« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

2007年1月

「雑踏」

「ふるさとの 訛なつかし 停車場の ひとごみのなかに そを聞きにゆく」とは石川啄木が詠んだ歌。雑踏の中で聞こえてくる音にも、郷愁や、いろいろなことを感じるものです。空港では、案内のアナウンスなど聞くと「出かけるんだな」という気分になります。

空港の雑踏(7秒)

駅や空港だけではありません。居酒屋で飲んでいる友人から電話がきたとき、取った瞬間に聞こえてくるすさまじい騒音?で、合流の誘いだとわかったりします。自分も参加したい気分のときは、その音に負けない声で応じますが、元気がないときには受け答えだけでも疲れますね・・・

これを逆手に取って、あたかも自分がそこにいるかのように、雑踏の音を流して電話する、というような話がありました。音からは話が外れますが、全国のみやげ物が手に入る「アリバイ横丁」なんていう、風情もへったくれもない、別の目的のためには便利な商店街もあったりします。最近ではあまり話題に上らなくなったように思いますが、携帯電話がテレビ電話やGPSまで搭載し、ネット通販でどこの品物も入手できる時代では、無理からぬ流れなのかもしれません。石川啄木の歌も、かつてはそうだった、と思わせるものになりつつあるようです。

(栽)

「通る声」

人間には「通る声」の人と「通らない声」の人がいます。声の通る人は、踏ん張って大きな声を出さなくてもよく聴こえる声をだします。これは「倍音」というものが大きく関わっています。

倍音とは、基本周波数に対して2倍、3倍…と整数倍の周波数を持つ音のことをいいます。バイオリンの名器「ストラディバリウス」が普通のバイオリンに比べ音が通る(同じように弾いても、遠くまで聞こえる)のは何故か調べたところ、「ラ(440Hz)」の音を出した際、普通のバイオリンより倍音(オクターブの高い音)が多く、倍音ではない音が少なかったそうです。人間の声もこれと同じで、通る声は倍音を多く含んでいます。

では倍音が少ない声質の人は諦めるしか無いのかというとそんなことはなく、倍音を出すための発声法が幾つかあり、それらの基本は腹式呼吸の習得のようです。

一時期、視力さえも腹式呼吸の習得で回復するとか言われており腹式呼吸と聞くだけで「またかよ」と感じてしまいますが、「堂々とした態度」を常にとれるよう経験を重ねるよりは近道な気がしないでもありません。

しかしやはり簡単にはできないんですね...

(課)

「サイパンで音体験」

お正月にサイパンに行ってきました。
二日目の夜にお祭りがあって街にずらりと並んだ屋台では地元の食べ物を売っていて、観光客と地元の人々で賑わいました。暗くなるにつれ、祭りの盛り上がりがピークに達したとき、サイパン伝統の踊りが始まりました。

“トン、トン、トン、トン、トトトトトン”
太鼓の音で体はリズム感を覚え、気持ちが高ぶりました。音楽とは言えない音なのに、踊る人はもちろん見てる人々までその気にさせていました。
それから音楽が流れ、踊りはリズムに合わせて腰を回して柔らかい感じになってきました。そのとき、彼女たちが不思議な行動をしました。同時に高い声を出したのです。その音を区切りに踊りが変わることもなかったので、ただの合図だったのかなと思います。

70歳を超えたおばあさんでさえ踊らせた音楽と彼女たちの不思議な合図をみなさんにお聞かせします。

saipan_dance.wmv(7.4MB)

(喜)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »