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「かるた名人の耳」

今年のお正月、百人一首を楽しんだ方はいらっしゃいますか?
小さい頃は百人一首で遊ぶのが好きだったのですが(といっても「坊主めくり」ですが)、大人になってからはめっきり手に取る機会がなくなってしまいました。

先日テレビを見ていたら、百人一首の『競技かるた』名人のインタビューを放送していました。そのインタビューで、名人は「読み手の子音を聞き分けて取る」という話をしていました。
私はもうすっかり忘れてしまったのですが、全部暗記している人なら、上の句を聴いて下の句を探して取ります。もう少し上級者になると、上の句の最初の文字を聴いて、下の句をいくつかに絞り込んで探します。
しかし、名人は上の句の最初の文字を読み終えなくても、子音だけで聞き分けて取ることができるそうです。(最初の文字が「み」だったら、最初に「ん」のような音が聞こえるとか)

音声合成による百人一首読み上げ(7秒)

慣れ親しんだ人の顔をじっと見ると、口に出す前に何を言うかなんとなくわかることはありますが、初対面の読み手の子音を聞き分けるというのはすごいですね。目は使えば使うほど悪くなりますが、耳は使えば使うほどよくなるのでしょうか。素朴な疑問です。

(幸)

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コメント

『小倉百人一首競技かるた』では読まれた札が特定される音という
のがあり「決まり字」と呼ばれています。読み始めが「みかのはら」
という札でしたら「みかきもり」から始まる似た札がありますので、
三字目まで聞いて「みかの」だったら取れるというわけです。先に
「みかきもり」が読まれてしまったら、こんどは「みか」まで聞く
だけで取れますし、「み」から読み始める他の札すべてが読まれた
後でしたら「み」一字で特定できます。

名人の「み」の話はさらに高度で、両唇鼻音の閉鎖が開放される前
に洩れる音を聞いているということです。

他の両唇鼻音「むらさめの」「ももしきや」「もろともに」の札も
読まれてしまっている場合、名人はその微妙な音を聞いて「み」を
特定して取れるのでしょう。

歯茎摩擦音(さ・す・せ)で試したところ、競技かるたの有段者で
0.06秒~0.09秒で何とか分かりました。名人クラスでは0.05秒以下
で聞き分けていると思われます。

かるたの読手をやっているので反応してしまいました。

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