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「虫の鳴き声の高さ」

もうすぐ夏本番ですね。
夏になると至る所からいろいろな虫の鳴き声が聞こえてきます。
今回は、虫の鳴き声の高さ(周波数)に着目してみました。

鈴虫の鳴き声の高さ:約4,000Hz
コオロギの鳴き声の高さ:約5,000Hz
キリギリスの鳴き声の高さ:約9,500Hz
セミの鳴き声の高さ:ピークは約4,000~5,000Hz

これらに対して、電話が通す音の周波数の範囲が300Hz~3,400Hzですので、これらの虫の鳴き声は電話からは聞こえません。

逆に、最近の高性能なビデオカメラなどでは録音の帯域が十分に広いため、虫の鳴き声もしっかり録音されます。
例えば、セミの鳴き声は高い帯域がかなり耳障りに感じることもあると思います。 その場合は、音響処理のツールなどで高域部分をカットしてみると、多少は耳障りな感じを抑えることができます。

高域部分カット前

高域部分カット後

先日、かなり久しぶりに故郷の田舎町を訪れたところ、当時は雑木林だった場所が全て住宅やマンションになっていました。
当時はかなりうるさく聞こえていたセミの鳴き声も、もうそこでは聞けなくなると思うと寂しい限りです。
最近は厳しい情勢が続いていますが、虫たちが共存できるような、自然に配慮した街が増えていくといいですね。

(南)

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コメント

初めまして。
今夏、キリギリスの鳴き声が聞き取れなくなっていたことを知りました(多分十数年前から)キリギリスの鳴き声がこんなに高い音だったとは知りませんでした。キリギリスは沢山鳴いているのに聞こえないというのも寂しい限りで、近年、加齢による最も大きなショックでした。

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