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2011年2月

「超音波で視る」を観る

先日、久しぶりに水族館に行き、シロイルカのショーを観てきました。
目隠しをしたシロイルカに、係員が超音波発生装置を使って様々な細かい指示を出すというものでした。
シロイルカは目の見えない状態でも、後ろに設置された水槽内の複雑な障害物をかわして指示通り正確にアクションをしていました。

イルカが超音波でコミュニケーションをとるのは有名な話ですが、北極の暗い海に住むシロイルカは、超音波を発生、反射させて障害物との距離や形状を知る「目よりも高性能な視覚」として利用しているのです。

要はコウモリと同じと言えばそれまでですが、こうやって目の当りにすると改めて凄い特性だと感じます。
そして人間だって同じような超音波送受信装置を作って付ければ、目の見えない人でも「超音波で視る」ことが可能になるのではと思ってしまいます。

おなかの中の胎児を超音波写真で見るという技術は既に実用化されていますが、これが日常生活でメガネのような感覚で使えたらと思うと…怖いので作らない方が良いのかもしれません^^;

(課)

「色聴」

色聴という言葉をご存知でしょうか?

色聴は「音を聞くと、色が見える」という現象です。
ロシアの作曲家スクリャービンの例が有名で、ハ長調(C)は赤、イ長調(A)は緑、というように、「音階や調性音楽を聴くと、色が見える 」とのこと。

色聴は共感覚の代表的なもので、上記以外にも「味に形を感じる」「音に温度を感じる」といった例があるそうです。
100年以上前から研究されていますが、最近ではfMRIという脳機能の可視化装置を使って研究が進められています。

共感覚とは、「1つの物理的刺激によって複数の感覚知覚が引き起こされる現象」と人口の 0.04~0.05% (Simmer et al., 2006)程、いらっしゃるそうです。
共感覚の能力を持つ人の男女比は女性の方が圧倒的に多く確認されています。
また、共感覚を持つ方は記憶力が高かったり、芸術性に優れるそうです。

只の連想じゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
共感覚には再現性があり、テストができるサイトもいくつかあります。
http://www.synesthete.org/
http://www.synaesthesia.jp/whatch.php
私も試してみましたが、残念ながら再現性はなく、私には共感覚は無さそうです。

以下は色聴の方の認識例です。
http://ist.ksc.kwansei.ac.jp/~nagata/synesthesia/

如何でしょう?まるでワインのソムリエのようですね。

ワインのソムリエは、味覚により引き起こされる他の感覚を表現しているのかもしれません。
「ビロードのような滑らかな味わい」

(一)

「音サッカー(ブラインドサッカー)」

アジアカップは観ましたか? 私は手に汗握りながら、全試合観ました。
昔の日本代表は先制されると負けることが多かったように思いますが、今回は逆転しそうな雰囲気があり、どの試合も最後まで目が離せませんでした。
「ふざけたロスタイムですね~」という松木安太郎さんの名言(迷言?)もありましたね。
次の代表戦が待ち遠しいです!

ところで、同じサッカーでも視覚に障碍のある方のためのスポーツとして開発された「音サッカー」というスポーツがあるそうです。

「音サッカー」は視力の差を公平にするためにアイマスクを着けてプレーします。
ボールには鈴が入っていて、プレイヤーはその音を頼りに動きます。
また普通のサッカーにはいない「コーラー」という役割の健常者がいて、フィールドの外からオフェンスに対して声で指示を出します。
ゴールキーパーも健常者が務め、ディフェンダーに声で指示を出します。
ぶつかって怪我をしないように、ボールを取りに行く際は、タイミングよく「ボイ!」と声を掛けることがルールで決められています。
※「ボイ!」はスペイン語で「行くぞ」という意味だそうです。

プレイヤーが指示や鈴の音、味方や相手の動く気配を聞き取れるように観客は静かにしていなくてはなりません。
すぐテンションの上がる松木さんは観戦できそうにないですね(笑)。

静かな環境で行うスポーツではありますが、視覚が遮られた状態で複数の人が自由に動き回るわけですから 実際にやってみるとかなりエキサイティングなのでしょうね。

(幸)

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