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2011年5月

オンド・マルトノ

みなさん、オンド・マルトノとは一体何か、ご存知だろうか?オンド・マルトノとは、1928年にフランス人チェリストで電気技師でもあったモリス・マルトノによって公開された電子楽器のこと。私は先日、ある方のお誘いでそのリサイタルへ行くことになった。

昨年秋に、この音のソムリエで、最古の電子楽器として「テルミン」が紹介されている(1920年ソ連のテルミン博士が発明)が、それに遅れること若干数年、フランスにも電子楽器が登場していたことになる。

オンド・マルトノは、テルミンと比べるとかなり複雑な構成。

  1. 鍵盤がついた小さなオルガンのような本体
  2. 両面に弦が張られた蓮の花びら形状のパルムスピーカー
  3. どら内臓の中型メタリック・スピーカー
  4. その他、音を増幅するためのメイン・スピーカー数台

演奏者は、これら数種類のスピーカーの音のバランスを演奏しながら手元で操作し、リアルタイムで音を作っていく。メロディーの響かせ方、音の震わせ方を演奏しながら手元のトゥッシェ(調整用ボタン)で自由にコントロールできるため、電子楽器でありながら、非常にアナログ感覚に満ちた、「音響をプロデュースする楽器」と言われるそうである。

フランスの音楽美学者ジゼル・ブルレが「魂を奏でる電子楽器」と評しただけあって、聞いている人を幻想的な音の世界へ導いてくれる。但し、私のようにリサイタルなど芸術的香りのする活動とは普段全くかけ離れた生活を送っている者には、この楽器が出すシンプルな単音が、どうしてもお化けが登場するときの効果音にしか聞こえないのだった。

「オンド・マルトノ」(フリー百科事典 ウィキペディアより転載)
オンド・マルトノの写真

オンド・マルトノの演奏風景(YouTubeから)

(摸)

水中の音

みなさんゴールデンウィークはどのように過ごされたでしょうか?
私は毎年この時期に伊豆大島へダイビングをしに行くのですが、今年は地震の影響もあり家でのんびりと過ごしました。
夏には安心して海へ行けるようになると良いですね。

ところで水の中って静かなイメージがありませんか?実は意外といろいろな音が聞こえるんです。
「ブクブク」という波の音や「シューシュー」と自分の呼吸する音、「カリカリ」と魚がものを食べる音や「カチカチ」という甲殻類の活動音まで聞こえてきます。
そしてダイビング経験のある方は一度は不安になったことがあるのではないでしょうか?ボートの音…
「ドドドドド」や「バリバリバリ」など結構びっくりする音が聞こえます。

水中では音の伝達速度が空気中の約4倍になると言われています。
人間は両耳に伝わる音の時間差で音の方向を判断しますが、水中では両耳へ伝わる音の時間差が小さくなるために方向が非常に判りにくくなります。
そのため遠くを走るボートがまるで頭の上を走っているように錯覚したり、小さな生物たちの活動音まで聞こえたりします。

また、音と同様に「波(波動)」の特性をもつ光ですが、こちらは水中では弱くなってしまいます。
水は赤い光を吸収してしまう性質があり、深く潜るごとに赤・オレンジ・黄色・緑の順に色褪せていき、青一色の世界になっていきます。
海底地図の作成や魚群探知機などの海底探査には音の反射が用いられますが、海の中では光よりも音が主役なんですね。

伊豆の海というと地味なイメージかもしれませんが、音や色に着目して潜ってみるのもおもしろいものです。

(中)

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