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2013年2月

言葉のイメージ

言葉は生きていく上で必要に迫られ生まれたもので、魂からの叫びが言葉という音になって表れたものと言われています。
原始的な言葉は「アー」、「ウー」等の自然発生音から始まったものであると考えられています。

「あ」・「い」・「う」・「え」・「お」の言葉のイメージとして
「あ」というと、大きく口を開いて元気な感じがします。
「い」というと、口を横に開いて、はにかんだり迷ったりしている様子、
「う」というと、口をすぼめてとがらせて、ちょっと不本意な感じ、
「え」は「あ」とよく似て元気に口を開きますが、言葉としては、え?と尻上がりになるようなイメージがあります。
「お」も「う」と似ていますが、こちらはずっと元気がいい感じですよね。

笑いの表現として、
「a」アハハは明るい笑い声。
「i」イヒヒは相手を突き刺すような皮肉のこもった笑い。
「u」ウフフはうちに何かを含めた笑い。
「e」エヘヘは自己卑下する下品な笑い。
「o」オホホはおっとりした雅びな笑い。

また、「さらさら」「するする」などのように[s]で始まる擬態音には滑らかさを表わすものが多く、[s]という子音の連続性に関係するのではないかという説もあります。
さらに、「ばりばり」と「ぼりぼり」などのように[a]と[o]が交替するだけで似たような意味を持つペアが多数存在することを挙げ、[a]という母音には「拡がり」のニュアンスが、[o]という母音には「部分」「内包」のニュアンスが含まれているということが指摘されています。
このほか、有声音と無声音のペアでは、有声音の方が分量・数量の多さを表わす傾向にあるようです。

(直)

大男達の儀式

皆さんはスーパーボウル (Super Bowl) をご存知でしょうか?
スーパーボウルは、プロアメリカンフットボールリーグ=NFL(National Football League)の優勝決定戦。MLBのワールドシリーズ、NBAのFinalを凌ぐ、アメリカ最大のスポーツイベントです。
スーパーボウル当日はスーパーボウル サンデー(Super Bowl Sunday)と呼ばれ、毎年2月上旬の第一日曜日に開催され、アメリカの祝日的な扱いにもなっています。今回、ご覧になった方もいるのではないでしょうか?

テレビ中継を見たことがある方は、プレイする前に大男達が円陣を組み、最後に大きな掛け声と拍手で解散し、ポジションへ散っていく光景を目にされたことがあると思います。
これはアメフト用語で「ハドル(huddle)」といわれるもので、攻守各々のチームがグラウンド上で行う作戦会議のことです。
アメフトはプレイをする度に、監督から無線で作戦指示を受けます。
例えば、攻撃側では司令塔であるクオーターバック(QB)が監督から受けた作戦をチーム全員に伝える必要があります。
この伝達を行う「会議」が、ハドルです。

プレイとプレイの間には時間制限があるため、QBは限られた時間の中で、複雑な作戦を的確に伝えなくてはなりません。
また敵地での試合では、観客がハドルを妨害するために大声で叫んだり騒いだりします。これはゲームの行方を左右する程の影響があるので、選手達にはハドル中、常に高い対話能力と集中力が必要になります。

またハドルには作戦会議とは別にもう一つ大切な意味があります。
それは「士気と結束を高める儀式」という側面です。

辞書で「huddle」を調べると、だいたい次のような意味が書かれています。
「huddle: (恐れや寒さなどから)群れる、身を寄せ合う」
次のプレイに向けてハドルを解散する際には、選手達はお互いに何度も声を掛け合い、自分自身とチームを鼓舞し結束を高めます。
ハドルにはそんな儀式的な役割もあります。
これは単なる精神論ではなく、ゲームを優勢に進める勢い(アメフト用語では「モメンタム momentum」と言います)を引き寄せる原動力として極めて重要な意味を持つ儀式なのです。

NFLの歴史上、攻撃時に全くハドル(作戦会議・儀式)を行わない「ノーハドルオフェンス」を得意としたジム・ケリーという名QBが居ました。
彼は現役時代4度、スーパーボウルに出場しましたが、遂に1度も勝つことができませんでした。
ハドルはTV画面を見ていると、ただの「景気付け」位にしか見えないのですが、実際は、極めて重要な意味を持ったコミュニケーションになっているのですね。

(信)

音の記憶

インターネットで全てがつながっている今の世界について、情報の洪水が起きていると表現されているのをよく目にします。情報があり過ぎて全て収集しようとすると日が暮れてしまい、本当に必要な情報だけを知り、活用するための取捨選択のスキルが重要になっていると感じます。

情報の取捨選択のスキルは今後身に付けていくとして、人間が生まれながらにして持っている「音の取捨選択」、こちらはスキルというよりアビリティですが、それについてお話したいと思います。

人間は生きているほとんどの時間を何らかの音と共に生活しますが、その音を一つ一つ意識する事は滅多にないと思います。今私はオフィスにいますが、プリンターが印刷物を吐き出す音、机の引き出しを引く音、話し声、革靴の足音、サンダルの足音、お客様の笑い声、キーボードを叩く音、紙をめくる音など、普段全く意識などしていませんが、挙げきれない程の音が聞こえている状態にあります。

これらの音は、例えば「これは紙をめくる音だよ」と言われて覚えたワケではありません。紙をめくった時に発生する音を何度も聞いていく中で「これは紙をめくる音だ」と自動的に音の記憶が追加されていくわけです。その結果、情報のように取捨選択する必要は全くなく、無数の音を無意識のうちに記憶し、区別することができるようになります。
このとてつもない能力のおかげで、今後も増えていく様々な音を私たちは記憶していくことができるのです。

(路)

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