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2013年10月

日本の四季の音

今年の夏は暑かった。
自分は田舎出身ということもあり、季節の移り変わりは音からも感じています。
初夏から盛夏、晩夏に移っていくにつれて、ニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ、ツクツクホウシが鳴いていって、ああこの蝉が今年は今頃から鳴き始めるんだとか、今年の夏はまだ終わらないのか…といったことを感じていました。
しかし、今年の夏ばかりでなく、これから地球温暖化の影響で、この順番が狂って来たり、同時に鳴きだしたり、または今まで日本にいなかった南方系の蝉の声が出てくるのでしょうか。。聞き慣れない蝉の声も数年後には出てくるんでしょうね。

四季の音では、雨の音も変わってきていますね。ゲリラ豪雨のような天気が頻発してきています。これも、今までの夏を感じさせる夕立など、ある種の風情のある音(ザー)ではなく、南方のスコールのように身の危険を感じる音(バチバチ、ゴー)に感じます。

スタジオジブリに出てくる、日本の原風景を描いたものを見るとほっとしますが、そういった風景も徐々に変わっていってしまうのでしょうね。

(鈴)

クジラの谷

むかしむかし、エジプトがまだテチス海という海の底にあったころの話です。かつてその海の入り江に、クジラの祖先である、四肢を持つ原始クジラが生息していたという証拠を見ることができる場所があります。カイロからナイル川を南に150㎞ほど下ったあたりの砂漠地帯にある、「クジラの谷」と言われる場所です。

突然それを思い出したのは、昔そこへ案内してくれたエジプトの知人から久しぶりに便りがあったからですが、当時(も今もですが)考古学や歴史にさしたる興味がなかった私でさえ、その標本だけは新鮮な驚きで眺めたことを思い出します。地球の歴史上最大の生き物と言われるクジラは、その後本格的に海へと入って行き、水中の生活に適した進化を遂げることになります。

さて、そのクジラたちが海中でお互いにコミュニケーションを取っていることは良く知られていますが、クジラが大きいのは体だけではないという一例が、クジラの中でも最大のシロナガスクジラが発する「声」。その声の大きさを数値にすると、190dB近くあるそうです。ちなみに、ジェット機が離陸する時の音量がだいたい170dBくらいだそうですので、いかに凄まじい音量であるかが分かります。この声で、シロナガスクジラは千km離れた仲間ともコミュニケーションをとることができると言われています。音を妨げるものがほとんどない環境で進化し、聴覚を頼りに、複雑な発声法(クジラの種類によって異なるらしい)を用いて高度なコミュニケーションを交わしているようです。

ところが近年、船舶等が発する騒音が、クジラの音声コミュニケーションの妨げとなっていることが指摘されています。騒音は陸上だけの話ではないようで、海の騒音がクジラの声を変化させているらしいのです。ある専門家の調査によると、世界中のシロナガスクジラの歌の周波数が毎年、数分の1ヘルツずつ下がっているそうです(周波数が高い音ほど、短い距離で減衰し、聞こえにくくなります)。「住みにくい世の中になった」と、現代のクジラたちは海の中でぼやきあっているかもしれません。

(模)

もしも歌が歌えたなら

暑かった夏も終わり、ようやく秋を感じる気候になってきました。
気温が25度以下になると秋の虫たちが鳴き出すそうですが、近所の公園でも、夜になると虫たちの合唱が始まります。

良く見かける秋の虫に、体長が26~32mmと体の大きなエンマコオロギがいます。
子供の頃はよく捕まえて遊んでいましたが、
このエンマコオロギ…

体が大きく黒光りしているためか、
どことなくゴキブリをイメージしてしまうのは私だけでしょうか?

コオロギよりも圧倒的に嫌われてしまうゴキブリですが、もしも綺麗な声で鳴けたなら、今よりは人気者になれたのではないか?
などと、虫の音を聞きながら音について考える。
そんな秋の夜長でした。

(中)

2020年 東京オリンピック

先日、2020年 オリンピック・パラリンピック開催都市が東京に決定しました。まだ7年後なのでわからないですが、生で観れるチャンスが出来て本当によかったと思います。

今、”東京オリンピック”と言うと2020年の方を指しますが、以前は東京オリンピックといえば1964年開催された東京オリンピックでした。
現代と違って、私たちが当たり前に使用しているインターネットはもちろんのこと、スマートフォンもない時代に開催された東京オリンピックでは、テレビの前に釘付けになり応援したんだろうなぁと思います。
当時は、東京オリンピックマーチ、東京五輪音頭など、オリンピックに関連する音楽や歌が大変流行ったそうです。

2020年も、もちろん記念硬貨や切手なども発売されると思います。近年は技術の進歩が早いので、7年後はなにが当たり前になっているか想像もつきませんが、どんなに技術が発達しても、30年後、この音楽を聴くと2020年東京オリンピックを思い出すなぁと言えるような、人間の五感に響く、記憶に残るオリンピックにしてほしいと思います。

(加)

美術館の音声ガイド

ときどき、美術館に足を運びます。
展示によっては、音声ガイドというものが用意されていることがあります。携帯型プレーヤー機器にヘッドホンがついており、作品番号を押すと詳しい解説が流れます。
音声を担当するのは、アナウンサー、声優、俳優など。それぞれの個性が表れて面白く、美術展の楽しみの1つとなっています。

私が一番好きな音声ガイドは、元NHKアナウンサーの加賀美幸子さんによるものです。ベテランの大御所ですね。
加賀美さんの声は、低く堂々としながら、柔らかくたおやかで情緒的。豊かな表現力で伝えてくれます。
特に、古典的な美術展にとても合う声だと思います。
私はその声に包まれて展示を見ていると、作品世界に惹き込まれて没頭していき、日常から離れたひとときを過ごせます。

皆さんも美術館に行かれる際は、音声ガイドがあるか是非チェックしてみてください。

(津)

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