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2014年11月

映像に合わせた翻訳

2014年も残すところ1か月となり、先日新語・流行語大賞の候補が発表されました。
「ありのままで」「レリゴー」が大賞を取るかどうかはわかりませんが、今年流行ったコンテンツとしては「アナと雪の女王」が一番ではないか思います。テレビ、ラジオ、店内放送、イベント会場等々で「ありのォ~ままのォ~♪」と何度も聴かされ、正直ちょっとウンザリするほどでした。

この歌の名前はご存知の通り「Let It Go ~ありのままで~」ですが、「let it go」の意味を辞書で調べると“反応しない”、“放っておく”、“あきらめる”など、少しネガティブな印象を持つ言葉でした。これを「ありのままで」と訳したのは、劇作家で翻訳家の高橋知伽江さんという方だそうです。アニメではたびたび口の形がアップになるため、3つ目と6つ目(goのoの部分)の母音は「お」に限定されてしまい、その制約のなかで意味の近い日本語を探すのに苦労されたようです。
「let it go」本来のニュアンスとはやや異なりますが、物語の内容を反映した名訳だと思います。映像に合わせた翻訳というのは、原文をありのままに訳しただけではダメなんですね。

(幸)

音の届け方

近年、iPhoneなどのスマートフォンの普及も相まって、老若男女に関わらず電車内や街中等、至る所で音楽を聴くという行為がより身近になりました。

その昔、レコードの時代は、原盤に収録した原音がほぼそのまま、聴き手に届けられていたと思います。
一方デジタル時代になると、収録した音源に対して雑音を削る等、色々なデータの加工・処理ができるようになり、聴き手に対する音の届け方が多様化してきました。
いまや一般的となった『MP3』という音声の圧縮技術は、『音の聞こえやすさの違い』や『大きな音の直前直後や、近い周波数の小さな音が聞こえにくくなる現象』等、人間の聴覚作用を利用した技術です。この意味からいうと、原音から聴覚的に目立たない箇所を削ってしまっていることになります。

原音にできるだけ近い音源を再生するのが良い、あるいは音質には拘らず限られた容量のスマートフォンに多数の曲を入れるため圧縮しても構わない、などの色々な意見があると思います。
デジタル化で音の楽しみ方が多様化した分、聴き手のすそ野も広がり、ハイレゾ音源等の新たな音の届け方が生まれてきているのだと思います。

MP3圧縮音楽の例 (43秒)フリー素材から:

(信)

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