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2016年4月

耳障り・耳触り

最近は耳に慣れてきましたが、「ヤバイ」という言葉。
こちらは「危ない。不都合な状況」ではなく、主に若者の中で「格好いい。クールである」という意味で使われているようです。
「ヤバイ」の語源は、弓道における「矢場」から来ているという説もあります。
(矢が放たれるので危ないというところから)

同様に「耳ざわりの良い音楽」という、若干違和感のある使い方も目にします。
確かに「耳障り」の漢字を当てれば、ネガティブな印象です。
しかし「耳触り」という、「肌触り」などと近い感覚を示した使い方も、昔からあったようです。

「大辞泉 第2版・下」(平成24年・小学館)
・みみざわり【耳触り】 聞いたときの感じ・印象。
・みみざわり【耳障り】 聞いて気にさわったり不快に感じたりすること。また、そのさま。

例えば、宮本百合子「貧しき人々の群」(大正5年)でも、以下のように使われています。

「俺らが大事の両親に辛い思いをさせ涙をこぼさせるのは、あのいつでもその耳触りの好い声を出して,スベスベした着物を着て,多勢の者にチヤホヤ云われている者共ではないか?」

寧ろ、「耳障り」よりも「耳触り」のほうが語源が古い可能性もあるようです。
「今昔物語」巻七の第三
「嫌ムト云エドモ般若ノ名ヲ耳触リタル功徳カクノ如シ」

言葉は生き物。どんどん変わるものなので、「誤用だ!」と憤慨するよりも、その変化を楽しみたいものです。

(一)

ドラマ「ラヴソング」

4月11日から福山雅治主演の月9ドラマ「ラヴソング」が始まりました。見た人の話によると、相手役の女の子は吃音があるという設定で、それを演じる藤原さくらの演技がなかなかよいとのこと。

吃音というのは、話すときにどもったり、ある音だけを繰り返したり伸ばしたり、うまく言葉がでなかったりする言語障碍のことです。吃音の原因は特定されていませんが、不安、恐怖、強いストレスなどがきっかけで発症したという人が沢山いるようです。
アニモでは吃音を克服するための訓練支援サービス「フルーエントトーク」を提供しています。日本全体構造臨床言語理論(JIST法)に基づいたトレーニングで、身体を動かしながら声を出したり、リズムに合わせて言葉を言う練習をしたりと、人間のさまざまな知覚を活用したトレーニングになっています。
「フルーエントトーク」紹介ページ

ドラマで福山雅治が演じるのは、元ミュージシャンの臨床心理士で、第一回のお話では女の子が歌が好きなことを知り、歌わせる「音楽療法」をすすめています(吃音がある方も歌うときは症状がでないのだとか)。今後、歌で徐々に自信をつけさせ、吃音を克服させるというストーリーが展開されるのでしょうか。恋愛が中心になるドラマだとは思いますが、吃音についてどう描かれていくのか注目していきたいと思います。

(幸)

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