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2018年9月

自動販売機の音を聞くと

ある音や香りに反応して、ある物事や体験が想起されるということがあると思います。 私の場合、その一つが自動販売機の音を聞くとデータセンターが想起されるというものです。 自動販売機の音と言っても、お金を入れたり、商品が出てきたりする時の音ではなく、 商品の温度を一定に保つためのコンプレッサーなどの定常的、周期的な動作音です。

私は、仕事でよくデータセンターに行きます。データセンターには作業者のために休憩室が 用意されていることが多く、そこには自動販売機が設置してあります。 深夜に小さな休憩室にいると、人もほとんどいないため間近にある自動販売機の動作音だけが 響きます。日中の街中であれば自動販売機の近くにいても余り気になりませんが、 独特な音がします。それで自動販売機の音を聞くとデータセンターが想起されるように なったのだと思います。

自動販売機の音を聞いて頂こうと、ネットに動画や音がアップされていないか調べて みたのですが、商品を買った時の音しかありませんでした。普通は余り気にならない 音なのでしょう。

(光)

エル・システマ

南米ベネズエラ発の音楽教育プログラム「エル・システマ」をご存知でしょうか。
青少年を貧困や犯罪から救いたいとの思いから、無償の音楽教育環境を整え、健全な成長を支援する取り組みとして1975年に始まりました。
オーケストラや合唱という集団行動の中で、子供たちは忍耐力・協調性・自己表現力といった社会性を身につけていきます。
つまり、子供を暴力や非行に走らせないために、音楽・楽器・合奏の力が有効と考えられたわけです。

しかも、その音楽水準は決していい加減ではなく、世界を驚かす演奏を披露するまでに至っています。
エル・システマを通して音楽の才能を最も開花させたのは、指揮者グスターボ・ドゥダメルでしょう。
2017年にはウィーンフィルのニューイヤーコンサートにも抜擢され、今後のさらなる活躍が期待されています。

ドゥダメル指揮による演奏「マンボ!」

エル・システマへの参加者は現在では数十万人規模にもなったとのこと。
世界60カ国以上に輪を広げ、日本でも、東日本大震災の被災地である福島県相馬市への支援などをしています。
本家ベネズエラでは、経済危機など不安定な情勢が続いていますが、こうした活動を実現させた誇りを持って乗り越えてほしいものです。

(才)

コオロギの鳴く回数で気温がわかる

気温の上下あれど、秋は日増しに深まっています。 うちの家は田舎なので、窓を開けていると色々な虫の声が聞こえます。 特にコオロギの声はリズムも良く、音色も心地よく、気に入っています。

そのコオロギの鳴き声で、気温がわかるとのこと。 コオロギが15秒間に鳴く回数を数回数えて平均(n)を出し それに8を足し、5をかけて、9で割ると気温がでるそうです。

 式:(n +8)×5÷9=気温

以下のYOUTUBEの例だと15秒間で、だいたい18回くらい鳴いていますので (18+8)×5÷9=14.4度くらいでしょうか。

こちらを発見したのは、ジャニス・P・ヴァンクリーブさんという、アメリカの教育者。 不思議な化学実験室シリーズなど、日本でもいくつかの本が出版されています。

確かに昆虫は変温動物なので、温度で動作が変わるのは納得ですが、よく気が付いたもの と感心します。

虫の音を愛でるのは日本人だけで、外国人は意味のないノイズに聞こえる、という話を よく聞きますが、外国の方でも、このように虫の声に耳を傾ける方もいらっしゃるのですね。

夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこおろぎ鳴くも
  ~湯原王(ゆはらのおほきみ) 『万葉集』 巻8-1552

(一)

"AIJO"のAI

先日、久しぶりにコンサートを見に行きました。ほぼ満席状態の小さなホールで、 内容はクラシック音楽でした。

日本の演奏会などでとても気になるのは途中の「咳払いタイム」です。外国にも 見受けられますが、複数人がわざとらしく同時に咳払いをするシーンはとても日本人 らしいです。他人に迷惑をかけないという心理が非常に強いことの表れなので しょうか。

とはいえ、小さい子供にはまだその意識がなく、音をうまくコントロールできな いため、ついつい親に叱られてしまいます。

自分の声や自分から出る音が相手にどのように聞こえ、どう受け止められるかの 感触が身につくまで数年の試行錯誤が必要です。声が小さいときは相手にされず、 大きすぎるときは注意されることの繰り返しで、子供は次第にコツをつかんでいきます。

一方、人工的に音声を駆使する機械(カーナビなど) の場合、「人格」が求められるわけではなく、期待されることは単に機能を確実に 全うすることにつきるため、「空気を読む」などといった高度な知能は不要です。 ただし、話し相手がAIスピーカーからバーチャルアシスタントやロボットなどへと 進化するにつれ、人はよりスマートな振る舞いを期待するようになります。

ところで、人間も成長するまで長い学習期間を必要とすることを考えれば、機械も 高い知能レベルを達成するまで「教育」してあげなければならないことに納得しますね。 ただ、人間の場合、根気よく注意したりほめたりする周りの人の「愛情」が重要な要素になります。 機械の場合、だれが愛情を注ぐのでしょうか。

そう考えているうちにコンサートは終わりを迎えました。横にいた小さい子供はいつの間にか 親によってホールから連れ出され、もうそこにはいませんでした。

(桜)

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