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2019年8月

旧海軍 聴音所

最近、長崎・軍艦島など廃墟巡りがインスタ映えするということで盛んなようなです。
関西でも、旧海軍の「聴音所」跡地が天空の城ラピュタようだと話題になっています。
この聴音所は、和歌山県 友ヶ島(沖ノ島)というところにあります。
淡路島と和歌山の間、紀淡海峡にあり、大阪湾の防衛の要、由良要塞の一つだったとの事。

この「聴音所」が発見されたのは、2002年とつい最近。
といっても隠されてきたわけでなく、昔から要塞跡としてあったのですが、近年、
聴音所としての機能が検証され、明らかになりました。
聴音の仕組みとしては以下。
①水中聴音機
 予め複数の捕音機(集音器、マイクロフォン)を鳥かご状のものにセットし
 水深100mぐらいの海底に設置し、ケーブルを聴音室まで引く
②聴音室
 訓練を受けた聴音員がレシーバーでその音の質で敵艦や潜水艦のスクリュー音などを
 検知、複数の聴音員の聴く音の大きさを海図上で示して、その交点により位置と予測
 進路を把握する。
③管制機雷装置
 複数の捕音機を付けた機雷を1グループとし、聴音員の左右のレシーバー音量が一定
 になったとき、敵艦や潜水艦が、そのグループの設置区域内に侵入したと判断し、
 機雷を作動させる。

このような神経を使う過酷な任務を昭和18年頃の太平洋戦争半ばには、40~50名
の兵士が駐留して行っていたとのこと。

聴音所自体は100m2ほどの面積で、2階建のレンガ造りと鉄筋コンクリート造りの併用の構造。

聴音室には防音加工も施されており、今でもその名残を見ることができます。

なお、由良要塞に設置されたる砲台は、結局使われることがなかったようです。
航空機の発達で、第2次大戦のころには時代遅れになっていたとの事。

草茂る要塞砲(つつ)を毀(こぼ)たれて (山口誓子)
(一)

新しい言葉「ジワる」

先日、私の寝顔を見た娘(6歳)から「パパ、ジワる~」と笑顔で言われました。
意味は分かりませんでしたが、その後に何回か言われるようになり「ジワる?」の意味を調べると若者言葉で「ジワジワと笑えること」でした。
私は娘からジワジワと笑われていることに初めて気付きました。

私の時代にも「ドロン=先に帰ること」などの若者言葉がありましたが、時代とともに言葉も進化していくものだと改めて実感しました。

「ジワジワ」や「ドロン」などを「オノマトペ」と言いまして(※正式には「自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音で表現した言葉」)、「オノマトペ」の歴史を調べてみると、とても古く、日本最古の文献である「古事記」(712年)にはすでに存在しています。
古事記の冒頭には、国を生み出そうと塩の海を鉾でかき回したときに、「こをろこをろ」という音を立てたという描写がありまして現代語訳では「カラカラ」に近い音だそうです。
他にも「万葉集」に、鼻水をすする音「ビシビシ」が載っていたりと「オノマトペ」は、昔から日本の言葉として欠かせない存在だと言えます。

この「オノマトペ」も日本の生活の変化とともに形を変え、新しい「オノマトペ」が生み出されてきました。
最近では、「ツンデレ」「もふもふ」などに加え、「壁ドン」などの「略語+オノマトペ」の進化もしてきており、多様な「若者言葉」が生み出されています。

今までの価値観にとらわれず、自然界の音・声、物事の状態や動きなどを新しい視点、感覚で感じてみるのもいいかもしれません。

<あとがき>

娘に笑われるのは嫌なので「ジワる」という言葉を言わないでと口うるさく言ったところ「パパ、ポイっするよ」と言われました。じぇじぇじぇ!

(口)

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